恋昇り5「心配と信頼とシュークリーム」/トビラ
れに応える。
「『買い出し』に行ってきてほしいんだ」
連座の言葉に、菜良雲が私より先に反応する。
「それは俺が行ってきた方がいいんじゃないか?」
「単純な戦闘能力で言えばな。ただ、お前と榛名さんじゃ、情報収集力が比べものにならない。それは、お前もわかってるだろう?」
「ああ、わかるよ。わかるけど……」
「菜良雲君、心配してくれてありがとう。でも、私やるよ。私だってみんなの役に立ちたい。それに私がサポート役の中では戦闘能力が高い方だってこと忘れた?」
「俺だって、いつものBクラス任務なら、何も言わねーよ」
そう言って、菜良雲は黙る。
「今回は、山藍さんの『星』の加護もない。俺の『眼
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