恋昇り 挿し詩1「306号室の窓辺から」/
トビラ
つくりあげた虚栄が
交差する連鎖
反応
捉えようなく
涙する波が
一人の部屋に隠れて
窓の外は雨
照明を落としても
流れてくる昼の明かり
薄暗い
とても不在
嫌になるほど会いたい
張りつめた気持ちを
取り取繕おうとするほど
破れて
漏れだして
あふれて
制御できない
制御したい
制御したくない
心細くて
消えそうになる
笑顔がずっと底に貼りついて
もう癒着してるんだ
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