恋昇り 4「通知」/トビラ
ほどの平穏。
そうやって歩いていくうちに駅に着く。
地下に降りていくときは、少し緊張感があったけど、それも少しずつ解けていく。
電車に揺られていて思う。
もし、はじめに山藍さんに何もなく、一ノ世君もいつものようにそばにいてくれたら、 私たちはどこかバカンス気分で、この任務にあたってただろうって。
目的駅に着き、降りる。
駅を出ると、ぱらぱらと雨が落ち始める。
ギード・モアホテルは、駅のすぐそばにあって、ホテルに入るときに少し警戒したけど、何事もなくチェックインできた。
そのあたりは、山藍さんがうまく対処してくれた。
一人一部屋。
時間は、今、午後の一時を回ったと
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