目覚まし時計のヒトリゴト。/いのせんと
僕はね、時々少しだけ君に悪戯をしてるんだよ
だって、そうだろ?君がステキな夢を見ているときに僕はけたたましくベルを鳴らす。君があの男といる夢を見てるなんて、堪らなくなるからね。だから、夢から覚めるようにベルを鳴らすのさ。そうすると君は僕を見つめるだろ?そして、僕に触れてくれる。ああ、その瞬間が僕には最高の時なのさ。だって君には僕が必要だってこと、一番知っているだろ?君は、僕無しじゃダメなんだ。だから、ほら、これからも僕は君のために毎朝ベルを鳴らすのさ。君が悲しい夢からも解放されるようにね。
ほら、今日もオヤスミよ。僕は君の安らかな寝顔を見つめているから。また、明日がいい日となるように、こうやって祈っているよ。
さあ、オヤスミ。
また、明日は来るよ。
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