恋昇り/トビラ
 
がとう、一ノ世君。私は大丈夫だよ」
「だったらいいけど。あんまり無理しない方がいいよ」
うん、ありがとう、一ノ世君。
いつも心配してくれて。
でも、私ががんばんないと、その分、貴方が無理しちゃうでしょ?
私は、それが嫌なんだ。
みんなみたいに貴方に仕事と責任を押しつけて、平気な顔していたくないんだ。
足手まといには、なりたくないんだ。
貴方のようには仕事をできないけど、貴方の仕事を手伝いたいんだ。
そんなこと、言わないけどさ。


「じゃあ、今から役割分担するから、よく聞いて。まず、俺は後方支援に徹しようと思う。その都度指示を出すから、よく従ってほしい。次に、榛名さんは俺の
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