針時計/アラガイs
 
 
 朝の生ぬるいミルクは狂者に揺れる鏡

それは夢と希望を織りまぜた苦い蜂蜜の跡
 
        急ぎ足に躓いた 襟巾の呼吸が

今日も樹海を彷徨う亡者の影が     みえてくる
             みえてくる
 窓を刺す眩しい光りは

   夜な詩人という 垢の他人
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