夜性/
トビラ
窓辺には月明かりさえ落ちていて
ため息もらす夜の王子は
寝返りをしてふと気づく誰かいる
なんだ天使かびっくりしたよ
楽しくて夜の端っこおっこちた
夜空に返す大輪花火
魂を燃やしつくして固定した
あれが蛍座 初夏舞う星座
触れ始め波紋伝わる川べりに
夜明かり満ちる澄み渡る今
流れ出る行く宛もない白精を
聖生しては月が明るい
行く末を思うことなくいつまでも
走り始める夏の夜道を
しんとした夜に涙して幸せな
夢を生きてる 夜の胎内
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