コロナ詩篇2/
服部 剛
誰かの口から
誰かの口へ
思いがけず飛沫する菌が
感染しやせぬか
警戒セヨ 警戒セヨ
と、怖れるほど
ビニールシートの向こう側へ
あなたの顔は遠のいて
ぼやけて・・みえる
迂闊(うかつ)に?こんにちは?
も言えやしない
他愛のない一言が
どれほど尊いか、忘れていた
コロナの時代が来るまでは
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