某月某日 ー 詩ではなく、批評でもない、ただの言葉/石村
せんね都会の皆さん。うちらは田舎なんで、花見は宴会自粛のみなんですよ。
某月某日
平和公園の脇、爆心地に近い川沿いの桜並木をビール片手に歩く。人通りはぼちぼち。宴会はしていないがシート広げて寝そべるカップル。記念写真に興じる家族連れ。川面を流れる花びら。静かでのどかな午後。桜は美しい。来年もこういう花見がしたいものだが、まあ今年だけか。
某月某日
手応えのあった作品ほど反響が鈍く、どうってこともない出来に終わった作品のほうがかえって反響を集めたりするもんだが、そういうときに作者の側では「へへ、気付いてないな、やっぱり」とひとりほくそ笑んだりしてるわけさ。
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