某月某日 ー 詩ではなく、批評でもない、ただの言葉/石村
それは、その他者もまた社会的関係性の秩序から独り離れて世界に対峙し、言葉に対峙し、神に対峙する自己であるからで、彼が詩を読んで発見するのは、そうしているのが己だけではないという単純な真実である。
某月某日
いろいろうるさい。
静かにしてくれ。俺は寝る。
某月某日
すぐに答えを求めるな。答えは意味ではない。物事の意味はそれと十分に付合わなければ分らない。
今日は強い風が吹いている。なぜ風が強いのか、気圧配置のせいである、そこに答えはあるが、意味はない。
詩を読むというのは意味を味わう経験である。なぜ答えを求めるのか、答えを得て良しとするのか。
某月某日
本日も、某月某日。
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