ゴールデンな人生/はだいろ
卑しい顔ばかり、
卑しい言葉ばかり、
それが日本のすべてというわけではない
こういう日本の人が今いるのも確かなのである
何もかも一様ではなく、
あるべきでもないのだ
しかし自分がどうかといえば
表情はつくろえず
会社の窮屈なしきたりや難しすぎるルールに
すり潰されるばかり
ああ
僕はああいういい顔をしていないなあ、きっと・・・
赤ん坊に「誇り」があるわけではないから
十代の終わりくらいまでに一人きりで膨らませたそれを
いかに残りの人生で失わずに生きていくか
それが生きるということなのかもしれない
(「誇り」という言葉がぴったりかどうかはわからない)
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