呆(改訂)/
ひだかたけし
紅の波打つ
ツツジの原に
揚羽舞い舞い
光の海
広がり流れて
透き通り
両手を大きく
広げてみれば
遠く花野が
開けていく
*
鈍色空は私の心
鈍色空は私の気分
鈍色空は行き止まり
そうしてぼんやり全てに呆け
私の心に花野が開ける
狭い暗渠を通り抜け
あの無上の花野に至る
戻る
編
削
Point
(5)