ヒバチ/
あらい
と、天を仰ぐか、
心はとうに決まって鋳る
きっかけとも、時の悪戯に、待ちくたびれた、
私はわからないまま、ここまで来たと知ら占めることは、
あわれおかし、風が強く背を延ばす
こぼしたものみちにつまれり
訪ね廻る風はキセキの変わり目を探していた
爆ぜる音だけが惰性に遺る 骨は殻に生った。
そこは伽藍道のこころみ
明け六つ。為る生る
うつろうつらの残鏡に雪ぐ、空涙と綻ぶ灰とぬくもり。
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