ボロボロに転がれ詩人症の骸/ホロウ・シカエルボク
 
ら、いくつもの正解を導き出すことが出来るだろう、正解はひとつの形を持たない、それは連続するものなんだ、連続する思考であり、連続する行動だ、即答などもってのほかだ、すぐに答えを得る者たちの薄っぺらさを恥だと思うことが出来ないのなら、お前はそこまでの人間だってことさ、さあ、武器を手に取れ、思考の虐殺を開始しよう、侮るなよ、あいつらは手強いぞ、時に俺たちを根底から揺るがすような手段を使ってくる、それは下手したら即死に繋がる、いいかい、気を抜くなよ、これは街角のバトルじゃない、生きるか死ぬかの、生死を賭けた本物の殺し合いなのさ、しかもどんなに手酷い攻撃を受けても一滴の血も流れないときてる、おまけに、完全に敗北して死んでしまったところで、傍目には誰にもそのことがわかりはしないのさ、あいつ最近書いてないな、そんなやつを探してみなよ、きっと、暗闇が乗り移ったかのような黒目で、この世にはない場所をじっと見つめているはずだから。


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