汽車に核爆弾を積んで故郷まで/竜門勇気
 
っても
良かったのか?

何度も傷ついて
安堵も気付いた
痛くなければ幸せだよって
苦しくないのは孤独じゃないと思って
ここまで
悲しくないのは嬉しいって
ここまで

三十分間の呼吸が
三分の窒息で終わっていく
うんざりする当たり前の中で
初めて
花が咲く街の中で
どこまでも続く靴紐を結ぶ日々
昨日と同じ
明日と同じ
幸せだとか思うのはどうでもいいことなのさ

ハッピーエンドで救われる物語
触れもしなかったあの幸せ
どこで使われていったんだろう
幸福が消費されていく
どこで作られて誰が使ったんだ

ハッピーエンドの使い方

ハッピーエンドの使い方



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