凡庸とパンク/
ブッポウソウ
加えた。
すると驚くべきことにパンキッシュは ふっ、と息笑いをもらしこう言った。
「私もあなたのことすきですよ、たぶん。どうもありがとう」
凡庸の凡庸な世界はこの瞬間、自分の奇妙な告白によって唸りを上げて回転を始める。パンキッシュの世界も、ーそれがパンキッシュであるかどうかはわからないがー 凡庸の回転に同期するように回転数を上げていく。やがて迎える爆発と、その結果としての爆死を予期しながら、二人は回転するのだ。
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