あなたがわたしの近くや遠くにいる (長いので途中からでも途中でやめてもOKで.../ふるる
想像もできなかった、窓におでこをくっつけて外を見ていた君
怒った顔で許していた君が
忘れていく、約束を
指の暖かさが遠くに、時刻表は白くほころびなら消えて
もうすぐ、やわらかな季節がくれば
惑わず話せる日が来るのかもしれない
今はまだ雪に抱かれた明るい箱は
儚いものを積もるままにしていて
やがてはうずもれるその前に
手紙を書いてみたいけれど
封筒も便箋も切手も捨ててきてしまった
それがあなたの落とし物なの
捨てたものを落とし物とは言わないよ
それは丁寧にしるされた楽譜でもあるの
いまだ爪弾かれることのないかすかな旋律
かすれている音譜のひとつひとつが
鼓動に似てい
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