あなたがわたしの近くや遠くにいる (長いので途中からでも途中でやめてもOKで.../ふるる
も知れない生業の中で
存在を感じられる時がある
匂いや空気の動き
遠慮がちな音で
アクセサリーをそっと外す
眠るために
身体が沈んでゆく
頼りなくたゆたうのはいつものこと
あの可哀想な恐竜も眠ったのかな寒くてこんなふうに
目を閉じて
ここで
目を
閉じて
私が昔小さな動物だった頃
喜びという感情はまだなかったと思う
なんとなくあたたかい
この胸の当たりが
そうやって手を当てているうちに
いていいのだと分かった
そして
午後の日差しがようやく届き始める
とても
長い時間がかかった
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