現れてくるものに委ね/二宮和樹
 
嘆いても 明日は来るさと思う世の
  倒れても燃え いのち預ける

行く末に 不安を抱え祈るとも
  立ち行く先に 希望は満ちて

わが身立て 人の垣根を潜っては
  拭えぬ悲哀 世の常の中

トキメキを 感じた人に寄り添って
  引き寄せては離す 悲しい性に

捨てきれぬ 手一杯の過去の仇
  そうであればと抱きしめてみる

眠れる火 心の淵にと思いたい
  現実見えても 夢忘れるな

宝物 何処にあるかと探しても
  見えない却下 すでに手にして  
  
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