白 黒 青 無/
木立 悟
えない 海へ下る径
涙が涙を覆う径
光は床に土に地にあり
かたちの無いまま時おり昇り
夜に立つものの手のひらに降り
銀の葉に分かれ はねかえる
葉は幾度も幾度も引きちぎられて
そこからこぼれた血がかがやいて
落ちてころがり 小さくまばゆく
招かれたことのないものを招きつづける
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