白 黒 青 無/木立 悟
 
えない 海へ下る径
涙が涙を覆う径


光は床に土に地にあり
かたちの無いまま時おり昇り
夜に立つものの手のひらに降り
銀の葉に分かれ はねかえる


葉は幾度も幾度も引きちぎられて
そこからこぼれた血がかがやいて
落ちてころがり 小さくまばゆく
招かれたことのないものを招きつづける
























戻る   Point(1)