ゼンマイ仕掛けの私/
丘白月
止まってるよと言って
時間の妖精が
両手で巻いてくれる
たくさん巻いて
時間の貯金をしてくれる
私は約束する
こんどは上手に使うよと
錆びかけたゼンマイに
妖精の涙が落ちた
潤滑油のように
心がすっと動いた
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