コドモ部屋/じおんぐ
テレビの雑音が周りにひしめいていたように感じる
夢の中だからわからないけれど
かわいくない子供だと言われたことがある
半端にしゃあつき
だからといって素直さもなく
馬鹿馬鹿しい
かわいい子 は 何にもできないヤツ
おとなげのある子 は こしぬけ
かわいいといわれる方が腹が立つ
横暴さの代償をほかに縋るわけでもないのに
憧れの眼差しで十分で
理想に届くと信じていたのに
背が伸びるにつれ
いつのまにか削り取られ
雑音の中に消えた輪郭を
いったい誰が悼んでくれるのだろう
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