無限∞/朧月夜
 
 君が無限の一列目にいる時、僕は無限の二列目にいてふるえている。君から僕へとたどり着く手段はなく、君は泣いている。僕はどうすれば良いのか分からず、なすすべもなく立ち尽くしている。この世界のどこかには、無限の三列目があり、そこにも誰かがいるのだろう。僕から彼らへとたどり着く方策はなく、僕は「僕たち」として取り残されている。僕が無限の二列目を離れようとする時、君は、もしくはまた泣くのだろう。君は、無限の一列目にとどまったままで、はるかな行く末だけを夢見ている。


[アレンジメント]

 私が、無限の一列目にいる時、無限の二列目に貴方はいる。私から貴方へとたどり着く方法はないから、私はただ立
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