今を、尊いと思いたい時代に/
二宮和樹
悩み多き時代も過去と同じように
過ぎていくのだろう
流浪の果てのこれら営みも
営々と未来のため築かれていくのだろう
幾たびもの涙
幾たびも拭う汗
とどはどこに導かれていくのだろうか
それがためという人の働きかけは
あらゆる歴史をも作ってきた
言い知れず人は
その奔流に素顔を掻きむしられ
そして晒し
初めてこの時代の行く先を
見出していくのだろうな
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