求めたくても飾りは多く/二宮和樹
鳥がさえずっている
朝の息吹を感じる
そう言えば車も一台ばかり
今日は何をするかな
カタカタと打つこのパソコンの音も
読みさしの本も
私の手でその意味を読み解いていく
ただ、想いをここに書き出し
「さあ」とばかりに伝えようとせず
こうありたいと
そのままに表わせられれば
難しいのはこれまでしてきたことが枷になること
そんな意図はないのに
自然であることから離れようとせず
わたしはあなたと
あなたはわたしと
伝え合いたくなるのは
どうしてなんだろうか
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