オウト!/竜門勇気
いて
思考が凍りつくことについて考える
なにかしか考えられないんじゃなくて
きっと、
ああ、きっと、
気持ちいいことってのは
赤い蛇を殺すことだ
じゃなきゃ
そうじゃなきゃこんな事は起きないはずだ
血まみれの世界で
立ちすくんで、泣いてるなんて
どこまでも途切れることのない
そんな冷たさはない
ただそれを目指してるんだ
タバコがない、くそったれ
死んだはずの赤い蛇
永遠のエンコーダーが
頭ん中にある
永遠はエンコードされて
回答できない問を僧衣に包んで
どこまで続くんだ、クソ
「双子って知ってる?」「あいつらそうらしい」
「もってるよね、釘」「寝袋すき!」
気持ちよさはきっと殺したんだ
この真っ赤な蛇たちを
いつまでも続く行列で
僕は無限に言葉を拾う
凍りついた部分には
温度のないものが積もるようになってる
何が怖かったのかを
思い出すようにして歩く
何が痛かったか思い出しながら
降り積もる言葉を
デコードしていく
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