横断歩道処刑台/イオン
横断歩道を渡れなくて
無理に渡ろうとしたら
クルマは反対車線に膨らんで
おばちゃんが僕を
にらみながら通過した
後部座席では
子どもが飛び跳ねていた
いつからか
横断歩道は処刑台となった
おばちゃんは
国家資格の死刑執行人
僕の罪は
ルールを守ろうとした罪だ
国家資格の死刑執行人に
育てられた子どもは
ルール破りを当然と思い
絆を切り刻んでいくのだろう
国家資格を与えられたのは
ルールを守ると国家に誓ったからだろう
ルールに縛られないで生きるだと?
ふざけた大人がクルマを
子どもを貶めていく
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