ネット詩とビート/藤原 実
「cool」なメディアは「与えられる情報量が少なく、聞き手がたくさん補わなければならない」ためにひとびとのメディアに対する積極的な参加意欲を触発するというのです。
テレビという新しいメディアの影響をもっとも鋭敏にうけとめたのがビート詩人たちと朗読会におしかけた聴衆だったというのです。
このテレビの部分をインターネットに置き換えれば現在ブームであるという日本のポエトリーリーディングにあてはめることができるのではないでしょうか。
そしてビート詩についてのさまざまな論は、ネットの詩に関連づけて読むことができるような気がします。
たとえばポール・グッドマンの『不条理に育つ』(片桐ユズル訳/
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