ネット詩とビート/藤原 実
 

  「ネット詩とビート」


「テレビは深い参与を求める様式であるから、若い詩人たちが突然に喫茶店や公園、その他あらゆる場所で自分の詩を朗読する事態を引き起こした。テレビ以後、詩人たちは突然に大衆とじかに接触する必要を感じたのである。」                          (『メディア論』M・マクルーハン/みすず書房)


「メディアはメッセージである」で知られるマーシャル・マクルーハンは“テレビ時代の予言者”として六十年代にセンセーションを巻き起こしたのですが、そのあまりにもとっぴに思える言辞ゆえでしょうか、熱狂がさめるとともにあっというまに忘れ去られた存
[次のページ]
戻る   Point(8)