満足できない/ホロウ・シカエルボク
沈んだりなんかしない
綻びだらけの太陽が懸命に上って来るうちは
じりじりと肌の焼ける音を聞きながら新しい道を探すだろう
チェック・ポイントにはキャンディでも並べといてくれ
時々甘い味が懐かしくなるんだ
助手席にカラスの死体を乗せたタクシーが
鬼気迫るスピードで通り過ぎてゆく
興味を持って止めようとしたけれど
運転手には最早なにも
その目に止めることは出来ないみたいだった
アウト・オブ・タイム
いつかは俺だって
戻せないアクセルを踏み込むときが来るだろう
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