満足できない/ホロウ・シカエルボク
一日中スタジオに籠ってる連中じゃね
確かめてくれよ
お前の指先に触れているものがどんなものなのか
ネックを血塗れにするまでに欲しがってたものはいったいなんだったのか
配達業者を捕まえてサングラスとパンを交換する
マイケル・J・フォックスの映画にそんな場面があったなと思いながら
まあ
あんなにドラマチックな時間帯じゃなかったけどさ
あんまり関係のない話だけど
丸いフレームのサングラスをソリッドに見せるのは結構難しいことだぜ
極東の島国はいつだって
形式ばかりを神経症的に継承したがる
それが工業製品なら結構な話だが
それが芸術だとしたらまったく目も当てられないよ
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