自由さ/
はるな
春のなかで
君は自由で
ちょっと涙があふれそう
空が
向こう側にむけて
ぎゅうっと伸びていく
薄まっていく
絡まっていく
ぼんやりと窮屈な春のなかで
君は自由で
ぼくは僕だよ
そこにいるのに
いないような
清々しさで
笑わないで
くれよ。
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