自由さ/はるな
 

春のなかで
君は自由で
ちょっと涙があふれそう

空が
向こう側にむけて
ぎゅうっと伸びていく
薄まっていく
絡まっていく

ぼんやりと窮屈な春のなかで
君は自由で
ぼくは僕だよ

そこにいるのに
いないような
清々しさで
笑わないで
くれよ。



戻る   Point(6)