音もなく雨が/
丘白月
音もなく雨が
鳥の羽根に乗って
木立ちの枝を滑って
猫のしっぽにくっついて
雨はどこまで行くのだろう
楽しんでいるのだろうか
綺麗な雨がこぼれていく
誰か拾って下さいな
あなたの両手で
小さな粒のなかに
あなたの笑顔を映して
そしたら
胸に染みこんでいくから
心に虹が
小さな虹がうまれるから
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