長い自殺みたいな正義に囚われたやつらの顔を見てみなよ?/ホロウ・シカエルボク
 
のを、目の前にあらかじめ並べられているものはすべて疑え、認識はそのままにするな、生きている限り基準値などないものだ、そいつを忘れなければいつかはヒントに辿り着くことが出来るさ、俺は解答を求めてはいない、そんなものには子守歌程度の意味しかない、一晩か二晩、ぐっすり眠れたら御の字ってことさ、分かるかね―ふたりの霊魂がいま、俺の隣に来てワードを覗き込んでる、こいつら、俺の話していることに興味があるみたいだぜ…俺は手を打って苦笑いする、人生から解き放たれたやつらのほうが、俺のことを面白がってくれるみたいだぜ―。


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