また夜が/
ひだかたけし
また夜が来て
まだ私は生きていて
堆積した記憶の回収不能、
後頭部辺りから凹んでいき
何一つ思い出せない
何一つ思い出さない
)モノクロームの響き充満し
また夜が深まり
まだ私は息していて
記憶喪失 のまま
隆起する大地を見つめている
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