耳の傾け方を習うのは何よりも難しい/ホロウ・シカエルボク
と区別がつかない
よう、ハッピーマン、お前の遺影それでいいよな?
駅前広場でスケボー転がしてるガキどもを
片っ端から転がしながら
交番に被害届を出した
ちょっと世の中ってもんを教えてやっただけさ
よく鳴る硬質のタイヤ
よく喋るやつぐらい神経に触る
噛み過ぎたガムを銀紙で包んで
ごみ箱に預ける一日の終わり
最終電車のアナウンスは安堵した車輪の響き
利便性の為だけに生まれてきたわけじゃない
彼らだって性能だけを求められるばかりの毎日は
部品以外に摩耗してしまうなにかがあるのかもしれないな
もう誰も居なくなったホームは
数時間だけの廃墟
美しい風が通り過ぎ
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