デカメロン/アニュリタ
 
ません。どうも顔の上に女性の腹部があるようで、おっぱいらしいものが片側の肩を押し付けています。片手の指は女性に咥えらているらしい。上半身のうち反対側は彼女の下半身の下にあるようで、二の腕のあたりに、隠微な湿り気のある肉が押しあてられていました。
 下半身はさらにどうなっているのかわかりませんが、もう一人の女性の下になっています。
 (プレスよ。)
 と言う声が肉の壁の向こうから聞こえるとともに、どうやったのか、さらにぎゅうっと体が彼女たちに包まれていくのを感じました。もはや肉の布団のなかにすっぽりいるような感覚でした。彼女たちと接している私の体の隅々が、触れている女性の細胞に発情していきます
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