孤舟(改訂)/
ひだかたけし
ゆうらりゆらら
舟はゆく
生死の境をさ迷いながら
白波立てて
舟はゆく
ゆうらりゆらら
舟はゆく
無限の時に慄きなから
さざ波立てて
舟はゆく
ゆうらりゆらら
舟はゆく
すべてを忘れ宇宙の奥へ
白銀散らし
舟はゆく
)果ての果てでは夕焼けが
)巨大な宇宙の夕焼けが
)燃え立ち火炎を噴いている
ゆうらりゆらら
舟はゆく
無限の過去と無限の未來
往還しながら
舟はゆく
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