おやすみを言いたくて/
ベンジャミン
閉じたまぶたの裏側に
涙が透明なまくをつくるとき
あなたは
色褪せそうな今日を
濡らさぬように浮かべます
同じ空の下には
それぞれの時が流れていて
それはけして
噛み合うものではないけれど
どうかすべての終りが
始まりになれますように
夢のような日々はなくとも
夢の続きを歩くような気軽さで
明日がくることを祈るのです
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