おやすみを言いたくて/ベンジャミン
 
閉じたまぶたの裏側に
涙が透明なまくをつくるとき

あなたは
色褪せそうな今日を
濡らさぬように浮かべます

同じ空の下には
それぞれの時が流れていて
それはけして
噛み合うものではないけれど

どうかすべての終りが
始まりになれますように

夢のような日々はなくとも
夢の続きを歩くような気軽さで

明日がくることを祈るのです



戻る   Point(3)