都市について/
草野春心
東京
透けた卵管が
標識のたかさに浮いて
われらを 孕もうとする
香港
銃声のようにみじかく
中毒のようにながい
発狂が四角に建つ
記憶
ことばのなかで
かたりなおそうとされる
醒め果てた幻想
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