君は音楽を何で聴いたか/はだいろ
」とは何か、というのは、
深淵この上ないテーマでとても書ききれないけれど、
カセットテープの音というのは、実に独特に記憶に残っている。
アナログレコードがダイレクトに心に飛び込んでくるような音だとすると、
カセットテープは耳を介さずに感情にじかに寄り添ってくる音なのだ。
CDの硬質な音も、カセットテープに録音して聴くと、
不思議に柔らかくなったものだ。
けれどもこれからの十代なんて、ハイレゾ?
ストリーミング配信?で、世界中の音楽に一瞬で自由にコミットできるなんて、
そのスピード感には絶対、
未知の興奮があるのだろうな。とてもついていけそうにないけれど
一番音
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)