君は音楽を何で聴いたか/はだいろ
 
」とは何か、というのは、
深淵この上ないテーマでとても書ききれないけれど、
カセットテープの音というのは、実に独特に記憶に残っている。
アナログレコードがダイレクトに心に飛び込んでくるような音だとすると、
カセットテープは耳を介さずに感情にじかに寄り添ってくる音なのだ。

CDの硬質な音も、カセットテープに録音して聴くと、
不思議に柔らかくなったものだ。

けれどもこれからの十代なんて、ハイレゾ?
ストリーミング配信?で、世界中の音楽に一瞬で自由にコミットできるなんて、
そのスピード感には絶対、
未知の興奮があるのだろうな。とてもついていけそうにないけれど


一番音
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