点の誘い・線の思惑 五/ただのみきや
 

朝を見た
眼球は冷え切り網膜は焼かれ
白銀が太陽光を押し広げている
湛え切れず溢れ返り飛沫を上げている
微かな凹凸にも蒼い陰影が添えられて
美しいという言葉は不釣り合い
目を瞑り俯きたくなる
脳裏に火傷を負う美しさ




呪い

真実のために
正義のために
藁人形に釘を打つ
できることはこれだけだから

許されない悪
不平等差別に対し
ブードゥー人形に針を刺す
これがわたしのたたかいだから

全身釘だらけ針だらけ
言霊だって身に返る
怒っても揶揄しても
呪うは止した方がいい




朝 ?

大雪が降
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