サウダーヂ/
うみ
ゆうぐれのへや
ぼくたちはどうしても
ふれあうことができずに
こころわかれて
はだかなのに
どこへゆきたいの
海、へ
そんなのはうそ
けっしてもどれない どこか
まどぎわでしんでゆく
さいごのあおいひかり
あせばんだはだがひえてゆく
ゆびがふれる
つなぎあわせても
もどらないから
ささえたくても
こぼれてくから
ねむるとき
やすらかだった
まつげにかかるひざしを
きょうがおわるまで
みつめていた
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