青い星の日/うみ
ずっとくらいところにいた
ねむるまぶたの裏がわ 宇宙がはじまるまえの日
永遠に戻り続けるカセットテープみたいに
どこへもゆけずに
夜の底でこなごなにくだけた
だれかの声
僕が指を伸ばしても
決してさわれなかったあの日
きらきらひかる星
うみの青
ぜんぶ両手にかかえて
痛くて泣いてた 帰り途
砂浜に立って
すべてにさよならをいうのに
泣く必要なんてなくて
きらきらひかる星
うみの青
まっくらな宇宙で
ぼくが手に入れたもの
耳をすまして
じっとまちわびて
いつか
あの星が死ぬ日に
なくしてしまうもの
ありがとう
それでもいいたかったんだ
君にも、あなたにも
ゆびとゆびをつないで
ほそくても たよりなくても
きっと生きていく日
こんなふうにだれかの声が
ぼくの耳にささやくから
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