機械的な清潔の上に横たわる混沌のあらすじ/
ホロウ・シカエルボク
だった、蠢くものも、叫ぶものも、暴れるものもなにも居なかった、ちょっと経験したこともないくらい静かで、穏やかな世界のはずだった、でも俺にはそのことがとても恐ろしかった、受け入れるんだ、なんて、訳知り顔で考えることすら出来なかった、あまりの恐怖に叫ぼうとしたが、やはりそうすることは出来なかった、そして風がめちゃくちゃに吹き、今度は漆黒の世界が訪れた、俺は諦めて目を閉じた、なにもかも阻まれる、こうして…
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