機械的な清潔の上に横たわる混沌のあらすじ/ホロウ・シカエルボク
アシンメトリーな幻覚の調和、眼球をくるむみたいに薄く広がり、俺は制作途中のアンドロイドの頭部のように身じろぎもしない…そういうとき、どんなふうに動けばいいかなんて判るやつは居るか?居やしない、賭けたっていいよ…それはともかく、その、ヴィジュアライザーな幻覚は少々俺を厄介な気分にさせた、だってそうだろう、そこからはどんな意図も読み取ることは出来ないのだ、まあ、幻覚に意図を求めたりしてるようじゃもう手遅れかもしれないけれど…別の言い方をしてみようか―敵か味方か判らない、測りかねる、ってやつさ―それは半時間は続いていた、ずっと、ここでもどこかでもないところで、でも決して俺からはそう遠くない場所でずっ
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