ずっと繰り返されていた/
秋也
静かなお堂で
ばらばらにされた体が
くるりくるりと再生される
経もなく
極めて無音
境地に至り
柘榴は美しく気高く
ぽてりと転がる
菩薩が私を触れる
菩薩に私が触れる
互いが救われ
外で土鳩が一鳴き
やがて経がはじまる
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