黄昏に疼く走馬灯/viraj
 
の日々。

権力者を手玉に取った僧侶としての人生。

田舎から大望を持って権力の座までのぼった。

私の心の痛みとして、今感じる。

あの日、君と身体が絡み合い、官能の中に、生きる自身と喜びを得た日々。

切ない愛欲と嗚咽とともに、儚く命を散らした貞女の人生。

そして、今、私は、やっと完全に私になれる。


復活だ!

私は弱い。

自分からこんなことを言うのはずるいね。

私は限界を、適性をしっている。

同時に私は、強い。

私の内なる女は強い。

それは内部に寄生しており、私という殻を食い破った。

それは、私の死を望む。

透き通った死臭が、門の前に立つ私を包んでいた。

 





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