モノクロ/YAMATOMO
キスが終わって
ビールを一本取り出した
白黒の部屋が泡のように見える
色彩がなくなったのは
秋がそろそろ終わる頃
水晶が濁ったからだとか
言われたのは覚えている
どうか神様と
嘘ぼらしく宗教に先走る
結局の所
俺は酒も肉も好きだから
人生適当に暴飲暴食に耽る
神様は野蛮人と罵ってくれるかどうか
眼鏡をはずせば
ひと灯りの明かりが
何百カラットの宝石に見えた
まともに映像を作り出す事はない
それだけにこの景色を
大切にしたい
失いたくない
俺は何も信じたくないのに
信じるしかないのが妙に
笑えるような
泣けるような
わかんねぇよバカヤロォ
夜景が見たい
僕は一人でどこにでもいける
旅線で
自分で
最初を探しに行く
目を瞑ればいつもの色が見える
まだ平気なようだ
モノクロの自分を鏡越しに見つめ
お前はそんな顔をしてたのか?
問いかけるつもりがご愛嬌
戻る 編 削 Point(1)