邪推の/
こたきひろし
唇を重ねていたら冬の揺れ
喪を忘れ投函したの?叱られる
隙間から寒気も入る倦怠期
いさかいの後に沈黙息凍る
店先に売れ残ってる寒椿
地下にある喫茶の店へ冬籠る
寒くても短めがいいスカートは
ムラムラの目線の先に冬おんな
バス停に弓を持ってる冬おんな
橋の上高速見下ろす冬おんな
透けている下着のLINE冬おんな
股間には股間の意志が冬おんな
イケメンに饒舌なのね冬おんな
冬おんな体の線を見せたがり
冬おんな俳句のネタに欠かせない
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